2022年8月15日月曜日

「なみはや講談フェスティバル」開催

三代目旭堂南陵の直弟子を中心に2018年に発足した「なみはや講談協会」が神戸新開地・喜楽館を舞台に8月と9月に5日間で計10公演を行う「なみはや講談フェスティバル」を開催します。

「なみはや講談フェスティバル」は協会発足以来、最大の企画として昨年12月に初開催し、今回が2回目。前回は講談中心の公演でしたが、今回は毎回ベテランと若手計2名の上方の落語家も出演する講談と落語の競演会となります。会見で旭堂南鱗会長は「去年は講談だけで、60席やったんですが、誰一人(ネタが)かぶらなかったんです。うちの協会の底力を見れたなと思いました。今回は噺家さんに負けないように気合いを入れて頑張っていきたいと思っています!」と意気込みを語りました。

 「なみはや講談協会」には三代目旭堂南陵の直弟子の南鱗、南北、南華、南海、南湖の5名と孫弟子の鱗林、一海の2名の計7名が所属。フェティバルでは前座の一海をのぞく6名が日替わりの順で出演し、交代でトリをつとめます。815日と16日の夜席は「怪談特集」を企画。また、各公演ともトリは事前にネタ出しをしています。

 

前列左から南海、南鱗、南華

後列左から制作協力の笑福亭たま、南湖、一海

(南北、鱗林は会見に欠席)


 南鱗がネタ出しをしているのは「幸助餅」(9/3・朝席)と「善悪二筋道」(9/11・夜席)。「『善悪二筋道』はうちの師匠のネタで一番好きなネタ。入ってからやりたかったのですが、20年できませんでした。なんぼやっても師匠の足元にも及ばないなと。20年目に師匠に『やりたいんです』と話し、やらしてもらいました。『幸助餅』は林家の『幸助餅』とは全然違います。(林家)染丸兄さんのも素晴らしいですが、僕も負けてないと思っています。聞き比べていただけたら。講談のよさ、落語のよさ、互いのよさを聞いていただけたらなと思っています」(南鱗)

 怪談を得意とする南華は「真景累ヶ淵 豊志賀の死」(8/15・夜席)と「牡丹灯籠」(8/16・夜席)。「どちらも三遊亭圓朝作のもので東京ネタです。『牡丹灯籠』は神田陽子先生が(二代目)神田山陽先生につけていただいたネタです。大阪に女性が主役になるような怪談がなかったので、つけていただきたいとお願いしたものです。ぜひとも見ていただきたい、聞いていただきたいです」(南華)

 南海はトリで「大谷刑部の最期」(8/16・朝席)と「石田光成の最期」(9/4・夜席)。また、816日夜席の「怪談特集」では「吉備津の釜」をネタ出ししています。「トリは両方(『最期』で)明るい話で締めようと()。二つとも関ケ原の西軍、大坂方は負けはしましたが、心意気を見せる話になっています。『吉備津の釜』は上田秋成の小説です。私の故郷、兵庫の加古川、高砂が舞台で親しみもあって出しました」(南海)

 南湖は815日の中入り後に「真景累ヶ淵 宗悦殺し」、816日の夜席の3つ目で「応挙の幽霊画」、911日の朝席のトリで「赤垣源蔵徳利の別れ」を語ります。「先輩方はそれぞれお好きな演目でして。私も『赤垣源蔵徳利の別れ』は好きな話です。「赤穂義士」も入っていた方がいいんじゃないかと思い、大好きな話なので入れさせていただきました。たぶん、この日に雪が降るんじゃないかな()。圓朝は当時の批評で『講談師のようだ』と書かれていたりする。改めて長編の作品を読んでいると落語という範疇より講談に近いかもという思いがありまして。少しでも圓朝の気持ちで読めたらなと思います」(南湖)

 若手の出演機会が少ない中、前回に続き、今回も全席前座で出演する南海の弟子の一海は「とにかく元気につとめようと思っています。今回もネタは全部変えて挑ませていただこうと思っています。『怪談特集』の日も私だけ元気な明るい、まったくお化けが出ない話を申し上げます()」(一海)

落語家同様、講談師もネタ出しをしていない時はほかの人のネタとかぶらないネタを演じます。南海は「落語家の方と半々(の出演)になりますと、『講談席』と言わず、『寄席』のイメージになります。寄席のスタイルの中で、落語家の方が前の席でどっと受けた後の講談でどう立ち向かうのか、ある意味経験を積ましていただく場になろうかと思います。どれだけネタ数を持っているかというところも試されるのではないだろうかと。落語家さんとの『寄席』という場所における勝負というのを楽しみにしていただいてもいいかと思います」と語りました。

前回に続き、今回も有料配信が行われるほか、YouTubeの「旭堂南湖チャンネル」で関連情報を無料公開しています。

https://www.youtube.com/channel/UChSHW5Vpem-HYOB22wJNARw

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「なみはや講談フェスティバル」

8/15()16()
9/3()4()11()

開演=各日とも10:00(朝席)/18:30(夜席)

会場=神戸新開地・喜楽館(各線「新開地」)

料金=各回-2500 当3000(全指)

配信料金=12500peatix・笑福亭たま落語会)

     全10回視聴通し券

    https://peatix.com/event/3256837?lang=ja

チケット問い合わせ=神戸新開地・喜楽館:078-335-7088

http://namihayakodan.com/