浪曲親友協会所属の浪曲師、京山小圓嬢師(本名=小西カヨコ)が7月6日、午後12時10分に老衰のため、逝去されました。満92歳でした。葬儀は遺族の意思により、親族のみで執り行われました。
1931年3月31日、大阪市出身。46年に叔父の京山小太夫(後の三代目京山小円)に入門し、小福。66年に菊地容子と改名。ギター伴奏をつとめた夫・菊地高士さんとの二人三脚で、幅広い演目に取り組まれました。71年に二代目京山小円嬢を襲名。82歳の時に「亀甲縞」で浪曲界初の文化庁芸術祭賞大賞(2013年度)を受賞。「壺坂霊験記」や「赤穂義士伝」などを手掛ける一方、80歳を超えても新しい演目に挑まれました。ほかに大阪府知事表彰文化功労賞、大阪文化祭賞、地域文化功労者表彰など。弟子は菊地まどか。
最後の舞台は2022年1月4日に大阪・阿倍野で開催された浪曲会「初夢で見たよ聞いたよ浪花節」で演じた「刺青奇遇(いれずみちょうはん)」でした。ご冥福をお祈りいたします。
写真提供=三栄企画(2014年9月14日)