太神楽曲芸師のラッキー幸治さんが8月26日に急性硬膜下出血のため、亡くなられました。77歳でした。
ラッキー幸治さんは大阪市出身。6歳の時に東京の豊来家宝楽に弟子入り。入門後すぐに舞台に立ち、全国各地で公演を行いました。20歳の頃に独立して大阪に拠点を移し、兄弟弟子3名で「ラッキートリオ」を結成。得意の土瓶の曲芸のほか、アクロバットなどで人気を集めました。
解散後はコンビやソロ活動を経て1996年から娘のラッキー舞さん、妻の優さんと「ザ・ラッキー」を結成し、太神楽師として、獅子舞や曲芸の公演を行って活躍。また、豊来家一輝さんら個性あふれる弟子を育て、途絶えていた豊来家一門を再興しました。昨年、芸歴70周年を記念して開催した一門会で文化庁芸術祭優秀賞を受賞されました。ご冥福をお祈りいたします。
一門会の会見(2016年9月5日) 撮影=日高美恵