2017年8月14日月曜日

「米朝一門会~お盆興行 涼を呼ぶ噺~」(8/15)

毎年、夏恒例の「米朝一門会」が今年も815日に大阪・サンケイホールブリーゼで、12回開催されます。お盆興行にちなんで、今年は「涼を呼ぶ噺」と題し、「ひやっ」とする噺が演じられます。




左から桂米輝、桂雀三郎、桂南光、桂弥太郎


「お客さまにウォーミングアップとしていただければ」と語る桂弥太郎さんが、午前11時開演の第1部、この会には初出演の桂米輝さんが午後3時開演の第2部のトップで登場します。

1部のトリは桂雀三郎さんで、「仔猫」を演じます。このネタは「雀(三郎)さんの『仔猫』が好き」と語る桂南光さんがリクエストしたもの。雀三郎さんは「よくできたネタだと思います。好きなネタです。ただあんまり気を入れると可哀そうな感じが出てしまうので深く考えすぎんとやっています」と語っています。また、現在、脳梗塞で療養中の桂ざこばさんは、この会に向けて「何とか出演できるように努力をしています」とコメントを発表。中トリに「へっつい幽霊」で出演する予定です。

2部は南光さんが中トリで「質屋蔵」を演じ、昨年度の文化庁芸術祭大賞に輝いた桂文之助さんが「たちぎれ線香」で大トリを飾ります。

サンケイホールブリーゼでの会は20153月に亡くなった、一門の総帥で人間国宝の桂米朝さんが始めた、米朝一門にとっては特別な舞台。米朝師の三回忌を終え、雀三郎さんは「(時間が)経てば経つほど偉大さを感じます。こないだ短いネタを集めた会をやりましたが、だいたい米朝師匠がまとめた話だったのではないかと思います。なかなかできることではないと思う」、南光さんは「たとえば『住吉駕籠』なんかは、昔の「上方はなし」をみると全然違う。米朝師匠のは段取り良く構成されている。噺家の教科書を残してくれたと思います。ギャグばっかりにならんと必要なことをちゃんとやること、ただただ笑いを欲しがらないことを教えてもらったと思います」と改めてその存在の大きさを語ります。



「米朝一門会~お盆興行 涼を呼ぶ噺~」
1100の部>
 弥太郎/雀太「まんじゅう怖い」/吉弥「狐芝居」/ざこば「へっつい幽霊」/南天「貧乏神」/雀三郎「仔猫」(出演順)      

1500の部>
 米輝/吉の丞「稲荷俥」/米紫「三年目」/南光「質屋蔵」/米團治「皿屋敷」/文之助「たちぎれ線香」(出演順)

 会場=サンケイホールブリーゼ(地下鉄「西梅田」、JR「大阪」・「北新地」、阪神「梅田」)


料金=5000(全指)

問い合わせ=ブリーゼチケットセンター:0663418888

〈提供=サンケイホールブリーゼ〉