2022年10月22日土曜日

「染二襲名25周年 林家染二独演会2022」

1997年に、師匠・四代目林家染丸の前名を三代目として襲名した林家染二が、今年襲名25周年を迎えるのを記念して、大阪で1022日に昼夜で、東京で1028日に独演会を開催する。(大阪公演は完売)


 染二は1984年に四代目染丸(当時は染二)に入門。染丸門下の筆頭弟子として一門を率い、意欲的に各地で自身の会を開催するなど着実な歩みを続けてきた。これまでに2度の文化庁芸術祭優秀賞、令和2年度の文化庁芸術祭大賞など多くの受賞歴を持つ。

22日の大阪公演の昼の部は「林家の系譜」をテーマに、染二はハメモノ入りの二席、「蛸芝居」と「立ち切れ線香」を演じる。芝居噺の「蛸芝居」は染丸の十八番の一席で、染二が自身の襲名の披露目の時に演じた思い出深い噺。染二独自の解釈と演出を加えた「立ち切れ線香」は2度目の文化庁芸術祭優秀賞の受賞演目だ。ゲストには師匠・染丸の盟友である月亭八方が出演。口上も行われる。 

夜の部のテーマは「染二の軌跡と未来」。これまで東京ネタを大阪版にして演じることにも取り組んできた染二が東京の「木乃伊取り」と「不孝者」を合わせた趣向の「茶屋迎え」に独自の演出を加え、心温まる熟年の恋物語として演じる。もう一席は「御神酒徳利」。元は上方落語だが、現在は東京の人気演目として知られるこの噺にハメモノを入れて盛り上げる。「後進との共進」を「未来」に見据え、「後輩に負けないように、後輩を引き上げられるように自分もなっていく」(染二)という思いから、現在、染二が注目している笑福亭鉄瓶と桂二葉が登場する。ゲストは笑福亭鶴瓶。

 


写真提供=SOMEJ​I

1028日の東京公演では、普段は舞台袖で演奏する三味線や太鼓、笛などの鳴り物のお囃子を舞台上に並べ、様々な場面で演奏される鳴り物の実演紹介を行う。また、お囃子が舞台上に並ぶ状態で、染二がハメモノの多く入る「軽業講釈」を演じる。トリには演じ手が少ない、障子への曲書きを交えた「天神山~障子曲書き~」を披露する。

<東京公演> 

10/28(金) 開演=18:30

金=3500円(全席指定)

会場=日本橋社会教育会館(都営浅草線「人形町」駅A6出口5分)

<オープニングトーク> 染二[そ噺」

 桂しん吉「遊山船」

<寄席囃子上方風流> 染二/しん吉/桂優々/はやしや律子

染二「軽業講釈」

  中入り

染二「天神山~障子曲書き~」

お問い合せ=​SOMEJ​I:06-7850-8848

 


                 写真提供=SOMEJ​I

「上方の林家を背負う責任は重いです。今から15年、トップギアで頑張りたいです」


2022年10月13日木曜日

桂壱之輔が二代目桂春之輔を襲名

  四代目桂春団治門下の筆頭弟子の桂壱之輔さんが師匠の前名である「桂春之輔」を二代目として襲名することが発表されました。

発表会見で壱之輔さんは「(名前を)継ぐ以上は(その名を)小さくするわけにはいかない。継ぐ以上の使命と思っています。落語そのもので評価される噺家になっていかないといけないと思いますし、世間の人にもっと知ってもらえるようにならないといけない」と意気込みを語りました。

 


襲名披露興行は来年55日、大阪の国立文楽劇場を皮切りに、東京や名古屋など全国10か所で開催する予定です。

 


桂壱之輔 1978年生まれ、大阪市東成区出身。

     199612月に入門し、壱之輔

2022年10月8日土曜日

「特染落語会」(10/8)

近年は一門会などを意欲的に手掛けてきた林家そめすけが、9月に神戸新開地・喜楽館、10月に天満天神繁昌亭の2か所で企画したのが「特染落語会」だ。多くのプロデュース公演を開催している笑福亭たまのサポートを受け、中堅やベテラン勢が前に出て、若手の落語家がトリをつとめる形で、漫才やマジックなども交え、バラエティに富んだ番組構成にした。また、師匠・四代目林家染丸が育てたお囃子の弟子の三味線方が二丁三味線で会を盛り上げる。そめすけは全公演に出演。「若い時にやったネタなど、初心に返って今一度、個人的に勉強したい」と語る。また、「流れ的には一つの(落語の)ブームと思っていて。落語もいい意味で変わっていく。若い方で(落語を)染め変えられるんじゃないか」と期待を寄せる。毎公演、現在、療養中の師匠・染丸の秘蔵映像を上映。配信も行われる。

https://www.hanjotei.jp/

 


繁昌亭の3公演のオンライン通し券の販売は1010日の2359まで。(アーカイブ公開終了は10152359まで)  https://peatix.com/event/3265155/view