2021年3月20日土曜日

「笑える会」開催(3/21)

 桂よね吉と狂言師の茂山千五郎が主宰する「笑えない会」の番外編「笑える会」が321日に京都の大江能楽堂で開催される。

 「笑えない会」はよね吉と千五郎が2011年に結成。上演頻度の低い演目や大ネタ、難曲、大曲に挑む会として2012年から年に一度、京都で会を重ね、2016年からは東京公演も行っている。しかし、コロナ禍の中、「もっと気軽に楽しんで、笑っていただけるような会にした方がいいんじゃないか」という2人の思いから「笑える会」を番外編として昨年9月に開催。現在もコロナの影響が続いていることに加え、前回の好評を受け、2回目の公演を行うことにした。

 「笑える会」では落語と狂言に加え、「落言」も行われる。「落言」は落語と狂言の2つの芸能が同じ舞台上で一緒にひとつの演目を上演する新しい試みで、落語作家の小佐田定雄が台本を書き、よね吉の師匠である桂米朝一門の故・桂吉朝と茂山千五郎家がタッグを組んで2002年から始まった。これまで12作の小佐田作品が上演されている。そして、「私たちの世代でも新しい落言を作っていこう」と、よね吉と茂山千五郎(当時は正邦)ら次世代のメンバーが2014年から「落言」の上演をスタートさせた。

 次世代の「落言」について、千五郎は「違う分野の方に書いてもらった方が新しいアプローチの仕方ができるのではないかと思います」と語り、京都の劇作家・村上慎太郎に新作落言を依頼。今回は村上が初めて書き下ろし、昨年1月に東京で演じた「冷庫知新」を上演する。また、この公演で茂山宗彦が初めて落言に参加する。よね吉は「前回とはだいぶ違った中身になっていると思います」と語り、千五郎は「宗彦の強烈なキャラクターを前面に押し出した新しい、私たち世代の落言『冷庫知新』をお楽しみいただきたい」と気合いを入れている。落語は、よね吉が内弟子時代に師匠の吉朝から習った「天神山」を、狂言は千五郎らが、掛け合いの面白さが光る「右近左近(うこさこ)」を演じる。

  また当日の公演は収録配信され、よね吉・千五郎本人が424日の19時半からチャットに登場する。

  https://tiget.net/events/119494

よね吉・千五郎ふたり会「笑えない会」第2回番外編

3/21() 開演=14:00

料金=一般-4000 当4500 学生(要学生証)2000

配信視聴料=2800

配信受付終了=4/2 23:59

視聴期間=4/2 19:304/11 23:59

会場=大江能楽堂(地下鉄「市役所前」、「烏丸御池」)

 出演=狂言「右近左近」 茂山千五郎、茂山茂

  落語「天神山」  桂よね吉
  落言「冷庫知新」(村上慎太郎 作・演出)
   茂山千五郎・茂山茂・茂山宗彦・よね吉 後見:井口竜也
   鳴物=二乗・二豆 三味線=豊田公美子

 茂山狂言会事務局 TEL.075-221-8371

https://kyotokyogen.com/schedule/20200402waraeruvideo/

 


左から村上慎太郎、桂よね吉、茂山千五郎