桂福丸と桂あおばが、落語作家の小佐田定雄さんが2人のために書き下ろした新作落語をネタおろしする会が3月18日に繁昌亭で開催される。
昨年の5月に福丸とあおばが天満天神繁昌亭で開催した「福丸・あおばの繁昌亭アワー」に小佐田さんがゲスト出演したことがきっかけとなって今回の企画が生まれた。「繁昌亭アワー」では、「フシギな話」をテーマに福丸は「そば清」、あおばは「景清」を演じた。「福丸さんはクールな感じでメチャクチャやる。あおばさんはチャラチャラした感じやけど、一瞬、情を見せる。まったく個性も性格も違う」と小佐田さん。今回は福丸の提案で「糸」をテーマに、福丸にはハメモノ入りの擬古典を、あおばには現代ものの新作を書いた。小佐田さんは京都で開催されている「上方落語勉強会」や、チラシなどの演題などを手掛かりに噺を蘇らせる落語会「発掘カイシ!」などで定期的に新作を作っているが、一度に2人に書き下ろすのは初めてという。「私をイメージして書かれたのかなと何か所か、感じました。ハメモノもこういう風に使うのかというところもあります」と福丸。あおばは「小佐田先生の作品ができるのは夢。嬉しいです」と喜びを語った。
当日はほかに古典1席ずつと3人のトークも行われ、落語のタイトルもその場で決まる。「タイプが違うから作り方もまったく違う。キーワードを使い、順を追って作っている。どうやって作ったかもお話します」(小佐田さん)
「福丸・あおば・小佐田の上方落語大学」
3/18(水) 開演=19:00 入場料=前2500 当3000
会場=天満天神繁昌亭
出演=福丸/あおば トークゲスト=小佐田定雄
問い合わせ=天満天神繁昌亭:06-6352-4874