大阪のサンケイホールブリーゼで夏恒例の「米朝一門会」が8月15日、16日に開かれる。サンケイホールで独演会を開催していた故・桂米朝が、1992年にサンケイホールの開館40周年を記念して6日間連続の一門会を開催したのが「米朝一門会」のきっかけ。その後、2002年までは2001年をのぞいて毎年8月に、2003年以降は2015年に米朝が亡くなったあとも、毎年正月と8月の年に2回、一門会が続けられてきた。(2009年と2010年は正月興行のみ)
40回目となる今回は日替わりのメンバーで、両日とも落語5席と色物、大喜利が行われる。15日の色物は桂ひろばと桂佐ん吉による寄席の踊り「戸板返し」。米朝から桂米団治、そして2人に受け継がれたものだ。16日は桂米平が米朝の勧めで手掛け始めた珍芸「立体紙芝居」を披露する。大喜利は15日に桂米紫、16日に桂南天を司会に、若手を中心にしたメンバーで行われる。米団治は「随所に米朝のかおりというのが出たらなと。お祭り気分で帰っていただくために、最後は大喜利を。この一門会に関しては、ネタは当日決め、色物や大喜利も入った寄席のスタイルです。お客様も米朝一門ってこういう色、味やなと感じていただければ」と語る。
当日、ロビーでは通常販売されている米団治や塩鯛、吉弥らのグッズのほかに、桂佐ん吉デザインのコーヒー(200円)、鉄道ファンの桂しん吉が撮影した鉄道写真のセット(5枚500円、2種)、桂米輝製作のバッチなども販売される。「芸人が楽しめ、お客さまも楽しめるロビーにしたい。ロビーもお祭り気分になったらと考えています」(米団治)
「米朝一門会」
8/15(水) 開演=14:00
出演=米輝/歌之助/<踊り・戸板返し>ひろば・佐ん吉/南光/吉弥/雀三郎/<大喜利>吉弥・歌之助・ひろば・佐ん吉・米輝 司会=米紫(出演順)
8/16(木) 開演=14:00
出演=小鯛/紅雀/<立体紙芝居>米平/ざこば/南天/米団治/<大喜利>紅雀・しん吉・ちょうば・二乗・小鯛 司会=南天(出演順)
料金=各日5000(全指)
会場=サンケイホールブリーゼ(メトロ「西梅田」⑩)
℡ ブリーゼチケットセンター:06-6341-8888
文・写真=日高美恵