2017年10月5日木曜日

「第4回五耀会」(10/7)

舞踊界に風穴を開け、新しい風を巻き起こそうと同世代の日本舞踊家の西川箕乃助、花柳寿楽、花柳基、藤間蘭黄、山村友五郎の5人が流派を超えて結成した「五耀会」が107日に大阪松竹座で5年ぶりに公演を開く。




写真=(左から)山村友五郎、花柳基、西川箕乃助、花柳寿楽、藤間蘭黄
(撮影:日高美恵)

5人それぞれが多方面で活躍する中、2009年に「五耀会」を結成。同年3月に大阪松竹座で旗揚げ公演を行った。箕乃助は「習い事としてだけでなく観ていただく、鑑賞していただく舞踊家であることを目指しました。それが少しでも身になりつつあるのかな」と振り返る。結成後は定期的に会を重ね、昨年はインドで初の海外公演を行った。その成功を受け、今年12月に再びインドで「ラーマーヤナ」を題材にした公演を行い、来年7月には同作品を日本で上演する予定だ。

日本舞踊の会では歌舞伎舞踊が多く演じられているが、今回はすべて戦後、日本舞踊家のために創られた演目が並ぶ。幕開けに5人で踊る『新曲浦島』は、2014年の山村友五郎の襲名時にも5人で踊った作品。続く「夢二題」では花柳寿楽が「衣川の合戦」をテーマにした「夢の跡」、西川箕乃助が落語ネタの「夢の富」を、その後、山村友五郎が「京鹿子娘道成寺」を座敷舞にした「座敷舞道成寺」を舞う。最後は藤間蘭黄、花柳基、西川箕乃助による狂言風の舞踊劇「鏡」で会を締めくくる。会の案内役は桂吉坊がつとめる。

「第4回五耀会」

10/7() 開演=1400

料金=111000 27000 34000(全指)
会場=大阪松竹座(地下鉄「なんば」⑭)

問い合わせ=大阪松竹座:06-6214-2211