2016年8月29日月曜日

「ぴっかり★夏祭り!」

入門10周年を迎える東京の二ツ目、春風亭ぴっかりが、
全国を回るサマーツアーの一環として大阪・ミナミの
トリイホールで独演会を開く。ぴっかりの大阪での会は
一昨年の「ぴっかり☆十番勝負!Plus One」、昨年の
「ぴっかり★夏祭り!」に続いて3回目。昨年から
「ぴっかり★夏祭り!」に伴い、海外公演を実施していて、
去年はグアム、今年はドイツで公演を行った。




ぴっかり 大阪は今回で3回目なので、内容を少しずつ
 進化させたいなと思っています。最近は自作の新作を
 作っているので、そういうのも含めて私らしい高座を
 大阪の方にも見ていただけたらなと思っております。
 桂鞠輔さんに助演をお願いしているので、私が3席、
 鞠輔さんが1席です。長い噺をチョイスした場合は
 私は2席になりますし、そこらへんは臨機応変に
 なると思いますが。

舞台女優に憧れ、ミュージカルの学校に通った後、
劇団に所属。そこで落語に出会って、魅了され、
春風亭小朝に入門した。

ぴっかり 「これは私がやりたいものだ、やりたい!」って
 思ったんです。落語家をやらせていただいている時点で
 すごく幸せですね。日々幸せは感じています。二ツ目に
 なって5年です。東京では二ツ目を10年やるので、
 そろそろ折り返しに来たんですね。今まではただただ
 勢いでネタを覚えて、ぶつけるという感じだったんですけど、
 これからは覚えるペースをあえてダウンさせて、今まで
 持っていたネタの質をあげて、真打ちを目指していきたいと
 思っています。最終的にはうちの師匠が最大の憧れなので、
「目指すところは小朝」というところでやってまいります。

師匠の小朝は必ずモニターでぴっかりの高座をチェックし、
イントネーションなどについてもいつも細かくアドバイスして
くれるという。ぴっかりのスタイルなども小朝プロデュースだ。

ぴっかり 新しい落語をする時も必ず師匠に相談しながら
 やっています。以前、講談を覚えなさいと言われた時があって、
 なんで講談ばっかりなんだろうと思っていたんです。
 でも、その頃キンキンした声でやっていたのが、たんたんと
 しゃべる噺を連続でやっていたおかげで、落ち着いて
 しゃべれるようになったんです。振り返るとすごいなーと
 思います。なるほどなということが多々ありますね。

現在、持ちネタは100本。ベースは古典だが、三遊亭白鳥の
新作などのほか、自作の新作も手掛けている。

ぴっかり 自分で作ったオリジナルは4,5本くらいです。
 大阪で新作落語は怖くてできなかったんですが、今回は
 できるかなと思ったらやろうと思っています。
 毎年やらせていただいているので、オリジナリティを
 色濃くできたらなと思っています、大阪は緊張する土地ですが、
 前回より今回がよくなるように精進します。ぴっかりらしい
 高座を目指しますので、来てくださいね!


大阪公演の後、830日の名古屋・大須演芸場で「ぴっかり★夏祭り!」
ツアーの千秋楽を迎える。